途上国ライフ

図工と体育と、ときどき英語。元公立中学校教諭、現途上国の小学校の先生。

【学校】こんなところで妖怪ウォッチ!

ブータンの学校は、11月の半ばから試験期間で、

その後1月31日までの冬休みに突入します。

つまり、今年の学校の授業はあと一週間ほどで終了です。

今は、1年の最後、しめくくりの時期です。

 

1年の最後の時期ということで、今週はannualのイベントがいくつかありました。

 

★annual dance show

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 その名の通りダンスショー。日本のお遊戯会、学習発表会のダンス版?

 と思っていただけるといいかもしれません。

 

★annual school picnic

 朝からお昼ご飯をみんなで作り、学校のグラウンドに持っていって

 生徒、先生、先生のご家族も来て芝生に座って

 おしゃべりをしながらみんなで食べました。

 (アルコールもありました)

 

★annual award night

 英語、ボランティア、スポーツ、スピーチ、アート…など、

 さまざまな部門があり、その中で一年を通してもっとも頑張っていた生徒を

 表彰していました。

 the best class、the best teacherなどの表彰もありました。

 頑張りを称え、次の年につなげてもらうという目的があったと思います。

 でも、どのように決めているのかな?と疑問に思う部分もありました。

 

 

 

今回は、これら3つの行事から、annual dance showを取り上げます。

 

 

 

歌と踊りが大好きなブータンの人々。

だいたいどこの学校でも、生徒がダンスをして、先生やその村の人が見るという

ダンスショーが行われています。

他の学校のスタイルはわかりませんが、

私の学校では、「学校の予算を確保する」という目的のもと、

ダンスショーが行われました。

(以前も同様のショーがありましたが、それは先生たちによるものでした。

今回の主役は子どもです。)

 

プログラムはこちら!!↓ 読めない。。。笑 

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ブータンの国語、ゾンカ語です。

 

ブータンの伝統ダンスはもちろん、Nepali, Tibetan, English など

バラエティー豊か。20演目以上ありました。

それをさらにバラエティー豊かにするために、Japaneseを入れるのが私の任務でした。

最低でもひとりひとつ以上は出るようにと指導されています。

多い子は一人3種類のダンスに出演していました。

この日に向けて、練習することおよそ一か月。

10月の頭から、毎日、放課後2時間くらいずつ、そして土曜日の午前、

練習に費やしてきました。

 

「ショーのために、日本のダンスを教えて!」という

子どもたちのリクエストに応え、

ようかいウォッチを選び、ともに練習しました。

日本のアニメ文化を紹介するのにも、もってこいだと思ったからです。

 

歌は英語版も出ているようでしたが、あえて日本語のまま強行突破。笑

みなさんすでにご存知の通り、「よーでるよーでる♪」とたくさん言っているので、

いつのまにか、通称「よーでるダンス」になっていました。笑

はじめて子どもに紹介したときは、どんな反応をされるのかとびくびくしましたが

そんなことは杞憂でした。

ソーラン節のとき以上に、独特な動きと音が大人気でした。

 

ステージに上がれる人数は限られますが、それ以外の子どもも、

「マダム!よーでる踊りたい!」と言ってくるほど。

興味をもってもらえるのはうれしいことです。

 

数回一緒に踊ったら、もう覚えてしまう。

子どもの吸収力、記憶力、適応力の速さに驚かされました。


 

本番、子どもたちは見事に踊り切り、大成功!

終わったあと、「マダム、日本のダンス教えてくれてありがとう」

なんて、気の利くことを言ってくれる子がいました。

もともと、日本に興味があったから、日本のダンスを知りたかったから

集まってきた子たちばかりでしたが、

今回のダンスを通してさらに興味をもってくれたようです。

こうやって、これからも日本ファンをひそかに増やします。笑

 

 

そして、同時進行で「エビカニクス」も教えました。

体育でちびっこ向けの準備運動としてやっていたら、

「ダンスショーで踊りたい」という希望が出たからです。

「エビ!」「カニ!」という日本語は、きっと彼女たちの心に残ることでしょう。笑

 

 

 

 

 

★番外編★

 

今回のダンスショーは、「集まったお金を来年の学校の予算に充てる」

という目的のもと行われました。

よって、入場するためのチケットは有料、そして

ダンスを見ながらつまむおやつやジュースなども販売しました。

 

ダンスショー当日は、ショー自体は18時からだったので

朝から夕方までずーっとおやつ作りをしていました。

3種類のおやつを、先生たちとスタッフで手分けして作りました。

以下にご紹介します。

 

 

★チリチョップ

 

チリ(唐辛子)を3つか4つに割いて切り、

衣(小麦粉、水、ちょっとの塩、ベーキングパウダーを混ぜたもの)をつけ

たっぷりの油で揚げます。

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私、この日初めて知ったのですが、

唐辛子ってヘタの下が一番辛いんですね!!

先っぽから食べて、「な~んだそんなに辛くない!食べられるじゃん!

私成長したな~」

なんて思っていたら、

最後に地獄が待っていました。笑 勉強になります。

 

 

★ボンダ

 

小麦粉、砂糖、ベーキングパウダー、水を混ぜたものを

たっぷりの油で揚げます。

生地を油に落とせば自動的に丸くなり・・・? ます。

いろんな形をしています。

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ドーナツみたいでほんのり甘く、

チリチョップのあとの避難にちょうどよかったです。笑

 

 

★ぺゼ

 

キャベツ、玉ねぎを刻み、

小麦粉、ベーキングパウダー、水、塩と混ぜて、

これまたたっぷりの油で揚げます。

この日、私はとにかくこのぺゼを作っていました!

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まな板なんて使わない!机の上で直接刻みます。

ワイルドでしょ~。

 

 

どのおやつにも小麦粉と油を大量に使っています。

つまみ食いしただけでおなかいっぱいになりました。笑

 

 

・・・そんなこんなで、もうすぐブータン生活も10か月です。

まだまだ新しい気づきがいっぱいです。

いつも読んでいただきありがとうございます!