こんにちは。無事に帰国いたしました。
今後はしばらく日本で待機し、指示を待つこととなります。
ご心配おかけした皆さん、ありがとうございました。
本部の皆さん、事務所の皆さん、帰国に際しての膨大な事務作業をありがとうございました。
ブータンに戻れるのか、戻れないのか、そして何か月待機したら結論が出るのか、
今の時点では何もわかりません。
どれだけ待たないといけないのか…と思う気持ちもあります。
しかし今回の緊急一時帰国を、私はポジティブにとらえています。
せっかくいただいた時間なので、有効に使わなくちゃ。
しかも、なんでもある・なんでもできる日本にいるんだから!
毎日つかれる湯船、シャワーからでるお湯、
ダニの心配をしなくていいベッド、あったかい便座、
辛くなくておいしいご飯、そのまま飲める水・・・・
幸せをかみしめています(帰国後2週間くらいをゴールデンタイムというらしいです)。
個人的には就活をして、資格や検定(英語系)に挑戦したいと思っています。
「現状をポジティブに受け止めて、ハッピーに過ごす」
こんな考え方も、ブータンで手に入れたものかもしれないなぁ。。。♪
では、本題、ブータンの学校のクラブ活動について。
これからしばらくの間、ブータンに関する記事は、撮りためた写真からのご紹介となります。
ブータンの学校にもクラブ活動はあります。
私がいた学校では週に1度、金曜日の午後の授業が1コマ少なくなっていて、
クラブ活動の時間にあてられています。
Class 4-6 (小学4-6年生相当)の生徒が参加します。
ラインナップは
☆News club :世界や自国のニュースからネタ集めをし、独自の模擬放送番組を作成する
☆Waste management club:生活廃材(牛乳パックやペットボトルなど)を集め、別のものに作り替える
☆Home science club:調理実習?のような感じで、主に小麦粉を使った料理の作り方を学ぶ
☆Manner club:仏教国ブータンならでは、礼儀作法を身に着ける(普通の礼儀作法に加えて仏教行事や法事、仏教のお祭り向けの作法も)
Class 4-6で80人程度なので、クラブはこの4つだけです。
Manner clubは、現地の言葉で別の名前がついていたのですが、忘れました。笑
先日この中のHome science clubの活動にお邪魔しました。
その日は、プリ(Puri: 小麦粉料理。おそらく、元はインドから) を作っていました。
私がいた学校には調理室なるものはありませんが、先生たちのティータイムのために、ガスコンロはあります。
調理室がないので、使われていない倉庫代わりのような教室で調理します。
まず、小麦粉と水、少量の塩、ベーキングパウダーを混ぜたものをこねます。
机の上で直で作業。しっかり拭いていましたが、、、ちょっと心配になってしまうのはきっと私だけ。
次に、先生が、こねたものを小分けにして生徒に渡し、生徒はそれを棒で丸くのばしていきます。
のばした生地はいったん休ませます。
このときはビニールを敷いている!
その間に、プリと一緒に食べるエゼを作ります。
エゼとは、ありとあらゆる料理につけ合わせる、唐辛子と玉ねぎ、コリアンダーなどの野菜を細かく切って混ぜたもの。
真っ赤です。
はじめに材料を刻みます。
こちらはガーリックと玉ねぎ。とにかく細かく刻みます。
赤いのはトマトです。
↓左がバナナの木の葉っぱ、右がコリアンダーです。
ちなみにバナナの木の葉っぱは、大きくてしっかりしているので、お皿代わりにして使うことが多いです。
使い終わった葉っぱはまたそのへんに投げて、自然に帰るから、食器を使って洗うよりも環境にやさしいという原理だそうです。
写真からもわかるように、ブータンの人々は調理をするときほとんど包丁とまな板を使いません。
小さめのナイフを持ち、もう片方の手で材料を持ち、スライスしてお皿やボウルに落としていきます。
私たちからすると、危ないじゃん、と思ってしまいますが、この切り方がブータン流。
私たちが使っているサイズの包丁は、大きすぎるそうです。
次に、細かく刻んだ野菜と唐辛子を鍋に移し、火にかけます。
途中で塩を足したり、さらにチリパウダーをかけたりして味を調整。
これ、めっっっっちゃ、からいっす。
さてさて、生地がたくさんできあがってきたので、油で揚げていきます。
こちらも床に直置き!
ベーキングパウダーを入れてあるので、揚げると膨らみます。
そして、出来上がったプリを、バナナの葉っぱにのせ、エゼを添えて、
生徒たちに販売します。(1枚5ニュルタム:7.5円くらい)
この盛況ぶり!!
みんな、大好きなんですねぇ。
お友達とおしゃべりしながら食べています。
※犬もいます。
中には1人で20枚くらい買って、おうちに持って帰る子もいました。
販売する理由は、まずこの調理実習にかかった材料費をまかなうため、
そして、集まった資金でまた教育活動に必要なものを買いそろえていくためです。
最後、プリがなくなってしまって、でもエゼだけが少し残っていて、
そうしたら残っていた先生と生徒でエゼだけを食べていました!!
めっちゃからいのに!!すごすぎる。
「マダムも食べる??」と言われましたが、丁重にお断りしました。笑
日本の家庭科のような授業はありませんので、
このクラブ活動がそのような役割の一部を担っているのかなぁ、と思います。
もっとも、家族の人数が多いブータンでは、子どもたちは日本の子どもたちよりもおうちの手伝いをよくしていると思います。
複雑な家庭が多いので、小学生のうちからお母さん代わりをしている子もたくさんいます。
ただ、食べているもののバランスが悪く、炭水化物過多、そして唐辛子、というのが心配なところ。
手に入るものが限られているので仕方ない部分もあるのですが、
もう少し食育に関してつっこんで活動してみたかったところです。
もし戻れたら、食育もやりたいですね!