【学校】ブータンキッズの1日
こんにちは♪
緊急帰国から時間が経ち、昨年、1年以上ブータンにいたことがまるで夢のように思えてきたこの頃です。
写真整理をしていると、学校で活動していたため学校で撮った写真が一番多いです。
よって、今日は、ブータンの子どもたちが学校のある日にどんなことをしているか、時系列でご紹介したいと思います。
私がいた学校のことなので、ブータンすべての学校で同じというわけではないですが、こんな感じかぁ〜と知っていただければ幸いです!
ブータンの学校は日本の学校とほとんど変わらないですが、見える景色は180度違います。
では、いきましょう♪
【7:30~ 子どもたち、登校します】
私がいた学校は、ブータン東部の田舎の村。
小学校の生徒数は200人程度ですが、そのうち約半数が家から、もう半数がホステル(寄宿舎)から登校します。
class PP(幼稚園年長程度)は5歳から。
家から学校が遠すぎると毎日の通学が困難となるため、5歳の子でも寄宿舎に入ります。
小さなころから共同生活をして育つ子が多いのです。
だから、ブータン人って優しいんだ。
そしてコミュ力、サバイバル能力、かなりあると思います。
家から通っている子の通学距離はさまざま。
遠い子は、毎日一時間以上山道を往復しています。
舗装されている部分はこんな感じですが、
子どもたちは時間短縮のため、
近道を、道ならぬ道を知っています。
林の中、進んでいくこともしばしば!
ん〜たくましい!そりゃ足腰強くなるわけだ。
登校後、朝礼までの間はお掃除です。
【8:30~ 朝礼(月・火・木・金曜) or 読書(水曜)】
朝礼。日本の学校でもありますよね。
でもここでは一味違います。お祈りタイムがあります。
全員を並ばせるのは最上級生であるclass 6の仕事。
鐘が鳴ると、各々が手を合わせ、黙想します。
そして、仏教の歌、ブータン国歌を歌います。
(アカペラ、音源なし。仏教のほうは、歌というよりもお経のような感じです。)
次に、class 4,5,6(小4-6)に割り当てられている当番制のスピーチ。
全校の前で話す機会を与えています。なかなかすごいことですよね。
ブータンの国語であるゾンカ語でのスピーチに1人、英語でのスピーチに1人。
テーマは当番の子が決め、原稿を考えてあらかじめ担当の先生のところにもっていき指導を受けます。
スピーチのあと、担当の先生からそのスピーチに対するコメントがあります。
スピーチ後、先生からの諸連絡、解散、という流れです。
雨の日も、屋根の下で同じことをします。
週に一度だけは、朝の時間が読書になります。
子どもたちが読んでいるのは学校の書庫の本ですが、
ざっと見た感じ置いてある本の7~8割が英語で書かれています。
それをclass 3(小3)くらいから上の子たちが読んでいます。
すごいことですよね。
【9:00-11:00 授業×3】
40分の授業が3コマあります。
3コマはぶっ続けで、途中の放課や休み時間はないのがブータン流。
↑これも一応授業中。ブータン版ハンカチ落としってところでしょうか。
【11:00-11:15 インターバル】
午前3コマのあと、やっと15分休憩です。
外に出てきて、遊びまわる、駆け回る、友達とおしゃべりする。
↑さっきのハンカチ落とし、休み時間になってもやってます。
このインターバル、先生たちにとっては貴重なティータイム。
用務員さんがティーを入れてくれるので、先生たちは職員室に帰ってきて、
おしゃべりしながらティーを飲みます。
ゆっくりしすぎて、たまに次の授業に遅刻していっている先生がいるけれど、そこは目をつぶりましょう。
ここはブータンだから♪
【11:15-12:45 授業×2】
午前あと2コマ、授業がんばるよ~!
class PPと1(幼稚園年長と小1)の子どもたちは、午前の授業のみで帰ります。
【12:45-13:45 ランチタイム・休憩】
待ちに待ったお昼の時間。おなかペコペコです。
キッチンで調理員さんたちが給食を作ってくれているので、
それを食べに行きます。
調理員さんたちに盛ってもらったこの日のランチはこんな感じです。
食べ終わったら校舎へ!
校舎からこのスクールキッチンが、傾斜がある道を片道10分程度かけて移動するため、
なかなか大変なんですよね。
【13:45-16:00 授業×3】
class 2-6の生徒は、給食後もうひとふんばり!
class 2と3は給食後1時間つまり1日6コマ、
class 4-6は給食後3時間つまり1日8コマです。
ちなみに、class 3から上の学年では、
国語のゾンカ語以外は、授業が英語で行われています。
【16:00~ おうちへ帰ろう!】or
【16:00~ クラブ活動(金曜日)または催し物(不定期)】
16:00にすべての授業が終わります。
週に1度のクラブ活動があるのは日本と同じです。
(クラブ活動の詳細はこちらから↓)
または、先生たちの鶴の一声で、催し物が行われることがあります。
これは突然なので、いつやるのかわかりません。
でも、「やるよ!」と言ったら多くの生徒が残り、参加したり見学したりしています。
とある日は、植物で作られた槍のようなものを飛ばし、チームで得点を競う競技をしていました。
写真からもわかる通り、プレーしているのは男の子のみ。
ブータンの国技はアーチェリー。そのほかに、クルという石投げ競技と、
このやり投げのようなスポーツがありますが、
このような伝統的競技は、男性のみがプレーするものとなっています。
こう見ると、学校、本当に山の上にあるんだなあと感じます。
【番外編 テスト監督中のビックリ】
ブータンに来て1年が終わろうとしていた頃。
だんだん慣れて、いまさらびっくりするような真新しいこともなくなってきていました。
そんなとき、ブータン人の先生と同じようにテスト監督をしました。
日本でも同じような感じですよね。
隣と間隔を空けて座り、テストを受けます。
各教室に一人ずつ先生が入ります。
テスト期間中は特別時間割となり、いつもとは時間の流れが変わります。
いつものインターバルの時間になりました。
すると、
なんと用務員さんが教室までティーとお菓子を運んできてくれました!
早い子はテスト問題を解き終えて退出していましたが、まだ数名の子たちは教室でテストを受けているにもかかわらず、です。
私はテストを受けている子たちの前でティーをいただくのがなんとなく気まずくて、
全員退出してから冷めたティーをいただきました。笑
ブータンで、どれだけティータイムが重要視されているのかを再確認するきっかけとなりました。
日が暮れて、またあした〜♪
以上、ブータンキッズの1日でした♪
【最後に・・・読者の皆様へ】
※ブータンキッズたちは、カメラや写真が大好きです。
カメラを向けると、テンション高めに反応してくれますし、
ポージングまでしてくれる子もいます。
「みんなのこと、伝えたいから、日本の人に見せてもいいかな?」と聞くと、
「もちろん!!」と答えてくれます。
正直に言いますと、こんな時代ですし「顔がわかる写真をブログに載せるのはどうなのか」と思うことが多々あります。
しかし、顔を隠してしまうと、ブータンキッズたちの気持ち、躍動感、真剣さなどなど感情が伝わりません。
私は、このブログを通して、興味をもって読んでくださっている読者の皆様や、
私とかかわってくださった方々へ、ありのままのブータンを伝えたいと思っております。
よって、迷いますが、子どもたちの表情はそのまま載せております。
拡散・無断貼り付け等は望んでおりませんので、ご理解いただけましたら幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!