途上国ライフ

図工と体育と、ときどき英語。元公立中学校教諭、現途上国の小学校の先生。

【学校】ブータンキッズの勉強場所

 ブータンの学校つれづれ。

 

こちらは、私が派遣されていた学校のキャンパス(中・高)。

うしろに写っているのはお寺です。

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左側の校舎の壁には、王様や王子様の大きなパネルがあります。

どこの学校にも、必ずこのようなものがあります。

それは、王様ファミリーがたいへん敬愛されているからに他なりません。

 

 

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教室の中を覗いてみると、

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教科書やノートが山積みになっているのは、ロッカーがないからです。

窮屈じゃないのかな? と心配になりますが、生徒たちにとってはこれが普通のようです。

そして、ご覧の通り、一人にひとつ机があるわけではありません。

 

 

よって、青空教室 ならぬ 青空テスト が実施されます。


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隣の人の解答を見てしまわないように、間隔を保つためですね! 

 

 

掲示物は英語で。

 

こちらは、私が主に活動していた小学校のキャンパスです。


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3年生の算数の授業の様子。
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 こちらもやはり共有の机を使っています。

教科書は英語で書かれています!

 

 ここまでは、私が普段活動していた学校でした。

ここからは、出張などで訪問した他の学校の様子を見てみましょう!

 

やはり、校舎はブータンの伝統建築です。

窓枠が、特徴的ですよね! ちなみに、民家も同じ形の窓枠です。

建築方法は同じだと思われます。

校舎の前に並んでいる黄色い箱は、元は油が入っていたプラスチック容器です。

丈夫なので一面を切って加工し、プランター代わりにしています。

 

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手作りフラワーフェンス。かわいいですね!

 

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ブータンの学校には、必ずアセンブリーグラウンドがあります。

ここで毎朝(学校によって違いますが)集会があり、お祈りをしています。

本の学校と同じように、国旗掲揚塔があります。

 

 

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基本の造りは、よく似ています。

 

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大きい学校は、こんな感じです。

 


 

 

生徒たちの憩いの場になるであろうこのイスも、もちろん手作りです。

 

向こうに見えるのは、民家です。

バレーボールコート(手前)、バスケットボールコート(右奥)です。

 

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手作りブランコ。

日本だったら、「安全基準が~~◎☆●※△・・・・」とかなんとか言う人がいそうです。
 

タイヤの遊具。ちょっと古めだけれど、ブータンにもあります!

 

 

こちらは学校の敷地内にあるECCDと呼ばれる施設。

(※ECCD = Early Childhood Care and Developement )

就学前の子どもたちが通う施設、つまり日本でいう幼稚園のようなものです。

またも遊具は手作りです。

うしろにはチョルテン(仏塔)があります。

そして、マニ車も。

絵になりますね~。

 

さて、校舎内は・・・

壁は塗装がはがれて古めですが、掲示物はしっかりあります。

 

 

 

 

こちらはスクールキッチン。ここで給食が作られています。

 

 

ブータンの食事は主に唐辛子と塩で味付けされていますので、辛くてしょっぱく、

人々はそれを中和させるためにご飯をたくさん食べる傾向にあります。

だから、子どものうちから栄養についての知識をもっておくことはとても大切です。

キッチンの壁に、栄養素について描かれていて、生徒たちに意識を促しているのがわかります。

 

ここで作られたスクールランチを、ホールに運んで、

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配膳して、
 

ホールのなかでご飯を食べます。

ここにも王様と王子様のパネルが。

 

 

学校によっては、スクールランチを外で食べる場合もあります。

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ふと、目をやると、、、

ここは、アセンブリーグラウンドですが、、、

ブータンではお決まりの、お犬さまたち。(野犬です)

まるでここの主であるかのような堂々たる振る舞い。主な活動時間は夕方です。

 

 

 

 

 

こちらは特別支援学校です。

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吹き抜けのようになっています。見渡せるようにするためでしょうか。

 

そして、こんな特別な部屋がありました。

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HPE ROOM つまり 体育の教室

 

中を見てみると、

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レーニング用の器具がたくさんあったので驚きました。

このような教室があるのは、ほんの、ごく一部の特別支援学校だけです。 

 

 

 

 

最後に、首都ティンプーの私立のECCD(幼稚園)の様子。

掲示物がかわいらしく、充実していました。

掲示物は、やはり先生方のアイディアと工夫の賜物ですね!

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ブータンの子どもたちの一日の過ごし方については、こちらもどうぞ。


 

cradle111.hatenablog.com

 

 

読んでいただきありがとうございます!