ブータン王国には、20の県があります。
それぞれの県には必ず ゾン(お役所 兼 僧院)が1つ以上あります。
今回は、その中でもNo.1との呼び声が高いプナカ県の プナカ・ゾン をご紹介します。
首都ティンプーから、車で1時間~1時間半で行くことができるプナカ。
旅行でブータンに来られた方は、だいたい首都ティンプーと隣のパロ(国際空港があります)は観光をしていかれますが、
滞在期間が短い方は、ティンプーとパロのみです。
私は、他の県と比べて比較的行きやすいプナカにも、ぜひ足を伸ばしていただきたいと思っています!
ちなみに、5日間以上の日程があれば、ティンプー・パロ+プナカが可能となります♪
道路状態がいいとは言えないこの国では、天候によって目的地に行けなくなってしまう場合がありますので、
ブータンにお越しの際は、ぜひ余裕のある日程をご検討ください!
プナカはここです!
ティンプーからプナカへ向かうときには、ドチュ・ラ(峠)を越えます。
こちらも有名な観光スポットです。
では、いってみましょう~
↓ こちらがプナカ・ゾンです。
こちらのゾンは、観光客のみならず、ブータン人も
「ブータンでいちばんだ!!!」と言うゾン。
プナカ・ゾンが他のゾンと違うのは、ゾンのすぐ横を、大きな川が流れているということ。
川のそばに建つゾンは他にもありますが、プナカ・ゾンの川はとても大きいです。
この川と、ゾンのコントラストが美しいのです!
…残念ながらこのときは、大雨のあとで川がカフェオレ色でしたが・・・
説得力がないですね。笑
この川の水がきれいなときを想像して、ご覧ください。
なにがいちばんなのかというと、その広さと歴史。
いちばん広くて、いちばん古いゾンなのだそうです。
ただし、これは人によります。
本当はブータンで2番目だという話も聞きます。
プナカ・ゾンが好きすぎて、ここがいちばん!というブータン人が多い、ということなのです。
ゾンに入るには、300ニュルタム(450円くらい)かかります。
まず、この写真の左下の穴のような場所をくぐって、
この大きな川にかかる橋を渡ります~
風情がありますよね。
ワンちゃんもいます(もちろん野生)
チケットを買い、いざ中へ。
建物の真ん中の急な階段を上った先が、ゾンの敷地の入口です。
ゾンには必ず国旗があります。
入口の壁には、ゾウ・サル・ウサギ・トリの絵があります。(写真右側)↓
この4種類の動物の絵は、ブータンでは「協力」「友愛」の象徴とされ、
あらゆる場所で見ることができます。
ゾウの背中にサル、サルの背中にウサギ、ウサギの背中にトリ、というように
体が大きい動物が下になって支えることで、木になっている果物をとることができた、という言い伝えからです。
その左隣の動物たちは、十二支です。
よ~く見てみると、十二支の動物たちが描かれているのがわかります。
十二支、日本もブータンも同じなのですね!
さて!
入口から先の写真もお見せしたいところですが、ゾンの建物内は、写真を撮ることができません。
ブータンでは、仏教関連の建物(ゾンやお寺など)では中の写真を撮ることは厳禁です。
よって、外観のみとなってしまいますが、雰囲気だけでも味わっていただけたら幸いです。
ゾン敷地内の広場です。
この広場の四方が、お役所や僧院関係の建物で囲まれています。
2011年に、この場所で、ブータンの現国王さまご夫妻が結婚式をされたそうです。
ブータンの国王さまは国民からたいへん敬愛されているので、
ブータン中から国民がこの場所にかけつけて、人で足の踏み場がないくらいすごいことになっていたのだとか。
たいそうすばらしい結婚式だったのでしょうね。
1年に1回、ゾンでは仏教のお祭りがあります(ツェチュと言います)。
そのときには、↓この建物の最上階の窓から、ブッダが描かれた巨大な掛け軸がさげられるそうです。
大きさは、この建物とほぼ同じだそう。
めちゃめちゃでかいです。
チョルテン(仏塔)もあります。
建物と建物の間の通路。
どこもかしこもブータン建築なので、どこを見ていても飽きません。
↓お役所の入り口。
建物の階段が比較的急なのは、ブータンあるあるです。
↓ こちらは僧院。
これでプナカ・ゾン敷地内を一周しました♪
次は、敷地を出て少し歩いてみます。
プナカ・ゾンから10分程度歩いた場所には、大きなつり橋があります。
こちらも、観光客の方には人気のスポットです。
カラフルな旗(ルンタ)がかけられています。
つり橋は常に風に吹かれていますから、ルンタに書かれたお経も、広く広くみんなにいきわたりそうです。
以上、プナカ・ゾンのご紹介でした。
行きたいところに気兼ねなく行ける日が、早く来るといいですね。