途上国ライフ

図工と体育と、ときどき英語。元公立中学校教諭、現途上国の小学校の先生。

【文化】愛され世界一!?ブータンの王様ご一家

今日はブータンの王様ご一家について。

 

 

 

ブータンの国王さま。

現在の国王さまは、


f:id:cradle111:20200606175052j:image

 

第5代、ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク 国王です。

( His Majesty Jigme Khesar Namgyel Wangchuck )

2006年、26歳の時に即位され、現在40歳でいらっしゃいます。

 

 

2011年、東日本大震災のあとに来日され、スピーチもされています。

日本では、「若きイケメン国王さま」という印象があるかもしれません!

昨年10月の天皇陛下即位の礼のときには、王妃さまとともに来日されました。

王様のゴとキラはとても特別なもの。装いもたいへん美しかった!


f:id:cradle111:20200606175216j:image


f:id:cradle111:20200606175122j:image

 

 

 

ともに来日された王妃さまは、

ジェツン・ペマ・ワンチュク 王妃です。

( Her Majesty Jetsun Pema Wangchuck )


f:id:cradle111:20200606175229j:image

30歳という若き王妃様です。

聡明で美しく、国民のあこがれの的!

 

王妃さまは民間のご出身ですが、お二人の出会いはなんと学校!

首都ティンプーの、同じ学校に通っていらっしゃいました。

王様と王妃様は10歳の年齢差ですが、

当時17歳の王様が、当時7歳の王妃さまに一目ぼれし、

「大きくなったら僕と結婚しよう」と伝えたのだとか。

時がたち、再会し、ご交際を経てご結婚されました。

こんなロマンティックな話があるでしょうか!!すごいですよね。

 

 

 

 

現在の王様のお父様は、

第4代、ジグメ・シンゲ・ワンチュク 国王です。

( His Royal Highness Jigme Singye Wangchuck ) 


f:id:cradle111:20200606175709j:image
こちらの写真の右の方です。

この国王様の時代に、ブータンは急速に民主化。そして発展しました。

ブータンが「幸せの国」と言われるのは、

第4代国王さまがあの有名な「GNH」( Gross National Happiness ) の考え方を提唱したからです。

とてもやり手の、すばらしい国王さまです。

 

第4代国王さまには、奥様が4人いらっしゃいます。

しかも、その4人はなんと全員が姉妹です!!

ブータンでは、一夫多妻が認められており、国王様ご自身が多妻です。

現在の第5代国王さまは、3番目の奥様とのお子様です。

4人のお妃さまとの間で、一番に生まれたお子様だからです。

一方で、現在の国王さまは「私の生涯で妻はただ一人」と宣言しているそうです!

 

 

 

 

そして、先程の写真にも写っていましたが、現在の国王ご夫妻には、王子様がいらっしゃいます!

 

(第6代)ジグメ・ナムゲル・ワンチュク 王子

( Prince Jigme Namgyel Wangchuck )


f:id:cradle111:20200606180557j:image



そして、今年の3月にはもう一人、王子様が誕生しました。

6月4日は王妃様のお誕生日でしたので、それに合わせて、3月に誕生した二人目の王子様のお写真が一般に公開されました!


f:id:cradle111:20200606181732j:image


f:id:cradle111:20200606180621j:image


f:id:cradle111:20200606180630j:image

二人目の王子様はご誕生から2ヶ月以上が経ちますが、名前はまだありません。

これから、仏教の尊師やさまざまな識者の検討のもと、授けられるのだそうです。

 

 

すてきなご家族ですね!!

若き聡明な国王様ご夫妻のリーダーシップのもと、ブータンがますます発展していく予感がします。

 

お気づきの方もいるかもしれませんが、王様ご一族はすべてワンチュク( Wangchuck )という名前がついています。

ワンチュク王朝、ということになります。

 

ブータンの一般にもワンチュクという名前の人がたくさんいますが、一般の方はスペリングが Wangchuk となり、王族とは異なっています。

王族は、c がつくのです。

【王族】Wangchuck

【一般】Wangchuk

 

 

 

 

最近のコロナウイルスに対しても、国王様が総理大臣と手を組み、

さまざまな対策を打っています。

病院を回ったり、インドとの国境の街を訪れたり。


f:id:cradle111:20200606180722j:image


f:id:cradle111:20200606181047j:image

 

王様の鶴の一声で、さまざまな試みがなされています。

結果、現在、ブータンには感染者はいますが、すべて外国からの帰国者の感染で、完全に隔離されているため、市中感染はありません。

 

 

国内でなにかあると、すぐその場所に駆け付けていらっしゃいますし、

国民の暮らしぶりを見るために、自ら歩いて村をまわっていらっしゃいます。


f:id:cradle111:20200606181904j:image

 

 

 

 

最後に。

ここに書いた王様は王様ご一家に関することは、すべてブータン人から聞きました。

それだけ、だれでも王様について話せるし、知っているということです。

そして、写真はすべてfacebookの公式ページにあげられていたものです。

人口およそ70万人のブータンで、王様のページに60万以上のフォローがあります!!(ブータン以外の国の人のフォローもあると思いますが)


f:id:cradle111:20200606181521j:image

何か記事が上がると、ブータン人のみんなはすごい勢いでシェアして、拡散します。

私のページが王様一色になります。

  

とにかく、国民みんなが大好きな国王様。

街のいたるところに、王様のパネルや ご一家のパネルがあります。

なんなら、家の中にもあります。

どれほど敬愛されているかについては、こちらの記事もどうぞ。

 


 

cradle111.hatenablog.com

 

現国王様のおじいさま、第3代国王様についてはこちらから。↓

 

cradle111.hatenablog.com

 


 

 

王様への大きな大きな愛、

そして王様の国民を大切に思う気持ち。

ブータンの益々の発展と人々の幸せを願わずにはいられません。

読んでいただきありがとうございます。