途上国ライフ

図工と体育と、ときどき英語。元公立中学校教諭、現途上国の小学校の先生。

【JICA海外協力隊】決心の裏側

 いつも読んでいただきありがとうございます!

今日からは、JICA海外協力隊のことについて書いていきたいと思います。

 

 

私は、青年海外協力隊 (現:JICA海外協力隊) の隊員です。

 

 

大学卒業後すぐに中学校の英語教員として勤めたのち、

退職してから応募するという無謀さ。(合格したからよかった…笑)

合格後、70日間の派遣前訓練に参加しました。

 

 

派遣前訓練では、さまざまなバックグラウンドをもった、個性豊かな人たちと出会いました。

語学訓練を中心に、地域へ出向いた実習やチームビルディングの手法などを学び、

朝から晩まで毎日「濃ゆ~い」時間を過ごしました。

 

そして、訓練が修了し、無事にブータンへ派遣されました。

南アジアの小さな国、ブータンのド田舎の小学校で活動したのち、

1年2か月たったところで、新型コロナウイルス感染拡大の影響で帰国して現在に至ります。

今は待機中の身分であり、未だ再派遣・再赴任のめどはたっていません。

 

 

 

 

私がなぜ青年海外協力隊に挑戦したいと思ったのか。

 

それは、一言で言えば夢だったからです。

 

もともと英語が好きで、海外旅行が好きで、

やったことがないことをやってみたり、

行ったことがない場所に行ってみたりしたときの

わくわく感がたまらなく大好きでした。

 

そして英語好きが高じて、「いつか海外で働いてみたい」と思うようになっていました。

青年海外協力隊は、高校生の頃から知っていて、漠然と興味がありました。

先生をやりながら海外で働くという夢を追いかけるなら、これしかない!※ と思いました。

ただやりたかったということだけではなく、教員としてその経験が必ず生きると思ったから。

 

※教員や公務員、民間企業(一部制度がある会社のみ)としての身分を保ったまま

協力隊に参加できる、「現職参加制度」というものがあります。

 

 

在職中に、一度この現職参加制度で受験しましたが玉砕。

(やっぱり、まわりの受験者は相当にレベルが高かったです)

当時は「今じゃない、ということだな」とプラスに考え(笑)、仕事にまい進しました。

 

教員としての日々は充実していて、とても忙しかったので自分の夢は二の次でした。

でも、ふと、考えてしまうことがあったのです。「このままでいいのかな」と。

 

「やらない後悔より、やって後悔」が私のモットー。

よく、生徒にもそう伝えていました。

やってみて、うまくいかなかったら納得できます。改善もできます。

でも、挑戦しなかったとして、何十年もたったときに、くよくよと

「あのときやっておけばよかった」と思いたくない――

 

その一心で、挑戦することを決意し、退職して協力隊の隊員となりました。

 

 

応募時には、希望する職種をひとつ選択し、

一つの職種の中から、最大3つまで希望(国)を出すことができます。

 

インターネットから出願をするのですが、出願するその日まで、

ブータン」は私の選択肢の中に入っていませんでした。

ほぼ出願できる状態まで必要事項を記入したあと、もう一度案件を見てみたら、

ブータン」がやけに目について、

「幸せの国」といわれる場所に行ってみたい、

「幸せの国」に住んでいる人々がどんな顔をして、

どんなふうに生活しているのか見てみたい、

「幸せの国」と言われるのはなぜなのか知りたい、と思い、

土壇場で3つの選択肢の中に入れました。

 

そうしたら、ブータンに派遣されることになったのです。

本当に、人生ってわからないものですね。

 

 

実際にいってみたら、想像と違うことばかりだし、ギャップは苦しいし、

当たり前ですが生活環境は180度違うし、で、苦しむことも多かったです。

わかっていたはずなのですが、自分の弱さを痛感しました。

でも子どもたちはかわいくて。万国共通ですね。

 

いろんな気持ちが押し寄せて、変化についていけなくて、毎日感情がとても忙しかったです。

 

待機中の今、これからのことを考えないと…と思うのですが、なかなか、です。笑

 

このまま終わってしまうのか、戻れるのかはわかりませんが、

ただ、ひとつ言えるのは、国際協力機構という大きな組織に守られて

活動ができていたということは、とてもありがたかったと思います。

このような緊急事態にも迅速に対応してくださり、我々隊員を守ってくださいました。

感謝しています。

 

 

次回からは、協力隊について書いていきたいと思います。

 

 

私がどんな活動をしていたか、は、こちらからどうぞ。

 

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