【仏教】午後の授業なし!チョルテンへ
九州ほどの面積の国土に、約70万人が暮らす小さな小さな国。
この国における仏教徒の割合は、約97%、
仏教を感じない日なんて1日もありません。
その信仰具合は海よりも深い。
、、、海、ないけど。笑
だから、仏教行事のために、授業が急になくなることは日常茶飯事です。
はじめは毎度『え!ないの!子どもは?授業は?』って、びっくりしていたけれど、
1年過ぎるとさすがに慣れるものです。
『今日の午後は授業なしで、みんなでBlessing受けに行くから。』
『うん、わかったぁ!』
と、自然と答えられました。
私の住む村には立派なお寺があります。
そこにはラマがいるのですが、
そのラマにも、先生たちのように異動があるようです。
一つのお寺に、一人のラマがいるのが通例だそうです。
今回新しいラマが来るということで、
そのラマが村のチョルテン(仏塔)にてお経を唱え、お披露目をするからと、
村人たちはそれを聞くために集まりました。
私の学校の先生たち、生徒たちも参加!
会場へと続く道
このゲートの先に、大きなチョルテンがあります
この、風になびいているカラフルな旗は、ルンタという名前です。↓
旗の一枚一枚にお経が書かれていて、
それが風にはためくと、みんなに、お経が行き渡ると信じられています。
だからブータンでは神聖な場所をはじめとして、
いろんな場所にこのルンタがかかっています。
中に入ると、人、人、人!
はじめにティーをいただき、その後チョルテンの近くに移動して座ります。
ラマのお経を聞くためです。
チョルテンの拡大版はこんな感じです。
メインのチョルテンの横にはテントが建てられていて、
お供え物が並べてあります。
バナナ、りんご、すいかなどの果物や、
小麦粉で作られたお菓子など。
こちらは、お経のあとに、みんなに配られます。
少しわかりづらいですが、
左端に座っている人々に対して
頭を触ったり何かを配ったりしている赤い服を着た人が、今回中心となっているラマです。↓
その前を歩いている赤い服の一行は、
ラマの仲間です。
真ん中の方が、今回の中心人物、新しく村のお寺に来られたラマです。
ラマ御一行は、このように村の人々の間をまわり、
頭を触ったりものを配ったりお米を投げたりしながら、
人々にBlessingを授けていきます。
さて、Blessingのあとは配給!↓
配給といっても、お供え物をみんなに届ける作業。
このためにみんなビニール袋を持ってきています。
このラマがBlessingしたお供え物をいただくことで、
自分の体にもラマのお経が行き渡ります。
嫌なもの、悪いものが体から出ていって、いいものが入ってくるように。
ちなみに配っているのは村の学校の生徒です。
スイカ
ザウ(お米を炒ったおせんべいのようなもの)
りんご
ツォ(いろんなものを混ぜて固めている、私も原材料が何かはわかりません笑)
ケプタン(おせんべいのようなもの、でも油っぽいです)
最後はちょっと早めのディナーまで配られました。
皆さんプレートもしっかり持参。
おかずもどんどん乗せられて、最後はおなじみ、こんな感じになります
ディナーをいただき終わったら、解散です。
おなかいっぱい、ごちそうさまでした。
お家に持って帰る分もたくさんいただきました。
知ってる人にも知らない人にも、なんでも分け合うここの文化、素敵です。
みんなにいいことがありますように。
【追記】
今朝コロナウイルスの感染がここでも確認されました。びっくりです。
(正確に言うと、ブータン人の感染者ではなくブータンを訪れていた外国人観光客の感染確認です)
今まで、仏教の力でなんとかコロナウイルスが国内に入らないようにとお祈りする姿を見てきた身としては、残念な思いです。
日本は休校になったり、イベントがなくなったり、どんな雰囲気かわかりませんが大変なことになっていると思います。
あらためて感染力の強さを思い知っています。
事態の一刻も早い収束を願っています。
みなさんもどうぞご自愛ください。