12月17日は、ブータン112回目のナショナルデーでした。
国をあげてのお祝いムード!!
ブータンの正式名称は「ブータン王国」、「Kingdom of Bhutan」です。
この国では王様はとても愛されていますが、
この日は国民みんなの愛をいつも以上に感じる一日でした。
ナショナルデーには、キングファミリーが総お出ましするというのが通例のようです。
そのお出ましの会場は毎年異なるそうで、
ブータンに20あるゾンカク(県)を回っているそうです。
私たち日本人ボランティアが住むことができるゾンカク、
行くことができるゾンカクは厳しく定められていますが、
ラッキーなことに今年のお出まし会場は首都ティンプー。
この一年で、ブータンの人々と同じように、
「王様を一目見たい」という気持ちが高まっていたので、
「これは行くしかない!」と同期や先輩と見に行くことにしました。
会場となった競技場には、あふれんばかりの人、人、人。
まだ暗い早朝6時前から民族衣装を着て参戦しましたが、
すでに中はいっぱいで入れませんでした。
「門は開かないよ、もう中はいっぱいだから」
と警備員さんに言われても、
一縷の希望をもって待つ人々。
↑寒い中待つ人々のために、
温かいお粥(トゥクパ)の配給トラックが来て、
みんなに配られました。
私たちは、寒い中門の前で待ち続けるのは賢明ではないと判断し、
近くのカフェから様子を見ることにしました。
まさに高みの見物です。笑
スクリーンに王様が映ったり、
ちょっとでも門の前の警備員が動いたりすると、
うわぁーーっ、と門の前に殺到する人々。
こんなところからも国への、王様への愛を感じます。
会場内では、パレードやスピーチが行われていました。
この記念すべき日のために、
ポリスやアーミー、ボランティアの警備員さん、
ダンスパフォーマンスをする人々
(ほとんどは地元の学生です)は、
2ヶ月ほど前から練習していたそうです。
↓会場外から見えた中の様子です。
米粒のような、たーーくさんの人々が見えます。
※ちなみに、会場内ならびに会場外の
王様の姿が見える場所は、
全て、撮影禁止となっていました。
会場周りのエリアは一時的に携帯の電波が切られました。
カバンの中身をごそごそしたり、
スマホを出す素振りをしたりしようものなら、
ピーっと笛を吹かれ、その後警備の方からの
あつ〜〜い視線を受け続けることになります。
会場近くの公園では、
20あるゾンカクのご当地グルメが販売され、
その場でいただくことのできる
グルメフェアが行われていました。
このような企画をブータンで見たのは初めてで、
とっても楽しかったです!
けっこう賑わっていましたし、
欧米やインドからの観光客の方もたくさん来ていました。
グルメフェアでつまみ食いをしていたら、
ブォーーーーン、と、上空に大きな音が!
見上げるとお祝いのヘリコプターが飛んでいました。
1日中、国への愛、王様への愛、KINGDOMを感じ続けました。
同時に、「日本だったらどうだろうか?」
とも考えました。
日本人の自国愛は、ブータンほどではないかもしれないな、と思います。
つい日頃の忙しさで忘れてしまいがちですが、
自分の国のいいところ、いっぱいいっぱいありますよね。
外国で生活すると、日本のいいところがたくさん見えます。
日本のことがもっと好きになります。
日本人も、もっと日本大好き、って表現していいんじゃないかな!!