ああ、なんと。。。前の投稿から2か月がたってしまいました。
私、SNSも苦手だし、文章書くのも得意じゃないし、こっち来てからもそんな大したことしてないし…
なんて言い訳したい気持ちもあるけれど、
やっぱり、ここに来たからには、情報発信していかないとな、とあらためて思います。
日本にいたときにかかわった人たちに、この活動を知ってもらいたい。
日本で先生していたときの生徒のみんなに、「こんな仕事もあるんだなあ」って知ってもらいたい。
世界は広いから。いろんな選択肢があることを知ったうえで、自分の道を選んでほしいから。
そう思いなおして、またカタカタと記事を書いてみます。
働いていたときからしたら信じられないくらい、今、時間がたっぷりあります。
あらためて勉強の機会をもらったと思って、英語勉強しなおしてみたり、
早い話だけれど、自分が任期を終えたら(あと1年4か月あるけど笑)何をして生きていくか考えたり。
自分が何が好きかな?って考えると、英語なのです。
やっぱり、英語がかかわる仕事をしていたい、と思うのです。
この国の雄大な自然を見て、コーヒー飲みながらぼーっとそんなことを考えてます。
だいたい、山がでかすぎて、多すぎて、眺めていると、自分の悩みとか考えていることなんてちっぽけだなあと思えてしまうのですが。笑
さてさてこのタイトル「ここに来た意味」ですが…
たぶん、2年が終わっても、ここに来た意味はわからないと思います。笑
それくらい、来てからの半年は、ここにいても、自分が存在する意味を感じられない日が多かったです。
日本人ボランティアが必要だから、呼ばれたからここに来ているはずなのに、
私いなくても同じなんじゃ…と思う日々でした。
それに加えて、
・なんでこんなことするの?
・(時間になっているのに)なんでまだ授業行かないの?
・なんで今それするの?こっちのほうが大事なのに!
・・・・それ、意味ある?
なんてことがたくさんあって、日々もんもんとしていました。
考えてみれば、文化や価値観、考え方の違いはあって当たり前で、
そんなことは来る前から予想できていたんです、それなのに、異なる状況を目の前にすると
マイナスの感情を抑えられませんでした。
それに、私はそもそもの要請に書かれている「体育」「図工」に関して
専門知識をもっていないですし、
教員経験はありますが、それに関係ないことを教えてきました。
あるのは、小学校、中高(英語)の教員免許のみ…という崖っぷちの状況。
それでも「日本人として、日本の授業を受けてきたから、日本の体育と図工のやり方を伝えることはできる」
と思って、前向きに取り組もうとしてきました。
でもやっぱりうまくいきません。
たまにSNSを見ていると、「隣の芝生は青い」ではないけれど、
他の隊員さんたちは活動がうまくいっていてキラキラしているように見えます。
(これも、たぶん「見える」だけ。本当は苦労や大変なことのほうが多いだろうと思います)
もともとネガティブ思考の強い私は、それでどんどん落ちていきました。
しかし、7月いっぱいは学校の夏休みだったので、
首都に上がり、田舎では食べられないものを食べて、同期と任国外旅行に行って海を見て、
日本からの大切なゲストを2人迎えてブータンを案内し、
いくつかのワークショップに参加しました。
赴任してから、体感的には1番早いと思えた1か月でした。
夏休みで気分を新たにした私は、8月からまた田舎の学校に戻り、体育と図工を教えています。
夏休み前と違って、今は年長さんから6年生まで、体育と図工の授業を週に1度もつことができています。
夏休み前に、「小学校で体育と図工もたせて!」って
校長先生に交渉しておいてよかった~と感じています。
コンスタントな授業の影響か、放課後や週末には、小学生の子どもがうちに遊びに来ます。
縄跳びしたい、ボールで遊びたい、折り紙したい、おしゃべりしたい、など。
なかでも、折り紙、大人気!!! 千代紙は、もっと人気。きっと柄が素敵なんですね。
できるだけ子どもと時間を過ごすようにしていたら、
少しずつ、「これも私の仕事だな」と思えるようになってきました。
子どもはやっぱり脳みそ柔らかくて、なんでもすぐ吸収します。
特に、あいさつ。
今では、私は「クズザンポー(こっちのあいさつ表現)」とあいさつするのに
子どもは私に「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」と言ってきます。
あれれ…逆では??笑 でも、そんな小さな変化でも、うれしく感じます。
何もしていないと思っても、「ここにいるだけで、異文化交流」
そう考えると、自分が今していることを肯定できる気がします。
だから、大きな目標をたてるんじゃなくて、今は
・日々の授業を大事にする
・ティータイムには、先生たちとお茶を飲む
・ここにいるだけでいい、とポジティブに考える
の3本柱で、またゆるゆると活動していきます。
では、最後に、図工の授業の様子を少しだけ。
★5年生 切り絵パッチワーク
完成した作品。できるだけ教室内に飾って、他の人の作品を見て違いを感じる目、他者から学ぶ目も育てたいです。
切っているときの真剣な眼差し、好きだ!
「自分の作品に、自分で名前を書く」って、小さいことだけど実はすごく大事だなあと思います。自己肯定感への第一歩。
じゃーん!!!できた!!!
図工を通して、子どもには表現を楽しんでほしいし、私も楽しみたい!
そしてお互いに成長していきたいです。
考え方が違うことも、前はムカついてしまっていたことも、
今では「そうだよね」って思えます。
価値観の違いを真に理解するにはまだまだ程遠いけれど、
ここにいたら子どもも同僚の先生もみんなが私の先生。
みんなが「違って当たり前」を普段の生活から教えてくれます。
もちろん、私の育った国日本のことは大好き。
でも、今は日本の生活で培ってきた凝り固まった「当たり前」を
ちょっと横に置いておいて、
みんなからまた学んでいきます。ゆるゆると。笑
ps: どうしてもお魚が食べたくて、送ってもらった缶詰を半分ずつ、2日かけて大切に食べました。
日本の家族、ありがとう。