日本を出てから2ヶ月、
自分の任地に着いてから1ヶ月が経ちました。
少しずつ、記録に残していこうという気持ちが生まれてきたので、日々感じたことを書いていきます。
学校や、村の生活にも慣れてきたけれど、
どうしてもまだ日本のことが頭から離れません。
日中、学校で時間を持て余してしまうことがあります。
そんなとき、現地の方は、スマホ、ゲーム、芝生に座っておしゃべり。
だけど私は、何かしなくちゃ落ち着かない。
何ができるかなっていつも考えちゃう。
時には学校で英語の勉強をしちゃいます。笑
バタバタと一日中忙しく働いていた日本とは大違いで、
みんなのんびり、ゆっくり、マイペースです。
これで、いいんだよなぁ。
さて、週末、職場の方に誘われて、
仏教のお祭りを見に行きました。
朝から晩までマスダンスを見て、
(このダンスもいろんな種類があります。
それぞれに違う意味を持っているそうです。)
ダンスの合間には列を作って仏教の神様のご加護を受けて、
お昼になったらお家から持ってきたごはんを食べて、
みかんやきゅうりを食べたら皮はその場に捨て(!)、
露天やお店で買い物をし、
一緒に来ている人(主に家族、次に同僚)とまったりお話ししながら
一日中過ごします。
このダンスは、人間が死後に見る世界を表していると言われ、
生きているうちにこのダンスを見て、
仏教の神様からのご加護を受けることで
死後の安泰を願うのだそうです。
日本人にはいまいちピンとこない感覚ですが、
この国では、本当に仏教が人々の生活に根づいています。
「なんの宗教信じてるの?」
「日本では基本的に仏教だよ、だけどクリスマスもお祝いするよ。結婚式を教会でやる人もいるし」
「、、、いやいや、日本じゃなくて、あなたは何を信じてるの?」
こんな会話、こっちに来てから何回したでしょうか。
こう聞かれると、少し戸惑ってしまいます。
宗教って、何なんでしょう。
来てからずっと考えているけれど、答えが出そうにありません。
この日、車を出してくれて、連れて行ってくれて、
ごはんをご馳走してくれて、
案内してくれた同僚の先生との会話。
「私が楽しく過ごせたのはあなたのおかげ、本当にありがとう」
「お礼なんて言う必要ないよ」
「でも、本当に感謝してる」
「いいのいいの。人に親切にするっていうのは私たちにとっては当たり前のこと。人に親切にしたら、いつかまわりまわっていいことが自分に返ってくると信じてるから。だから、今度日本に戻って外国人を見かけたら、私たちがあなたにしたようなことを、今度はあなたがしてあげて。そうすれば、私たちに返したことと同じになるから」
だれも、何も見返りを求めてない。
ただ、外国人である私に親切にしているだけ。
他の方には、「ありがとうって言いすぎだよ」と言われたこともあります。
人に親切にする。
あたりまえだからお礼なんていらない。
これも、仏教の根本的な考え方なのかな。